天文

2009.12.08

僕が星を見るときに持って行くもの:ノートPC

何となく続きものっぽいタイトルをつけてますが続くかどうかは風に訊いてみるだけさ~♪

中型赤道儀を使ってオートガイドなんかする人には無論必須なノートPCですが、星図と双眼鏡を片手にファインダーで目標を導入する前時代的星見人でもノートPCがあると何かと便利。

プラネタリウムソフトをリアルタイムモードで動かしっぱなしにしてスクリーンセーバーにデジタル時計を設定してある程度ですけどこれだけでもなかなか重宝する。
いいかげんな(笑)星野撮影をするときもカウントダウンタイマー代わりになるし、現地で簡単ではあるが画像チェックも出来る。

そういうわけで、私も遠征時にはいちおう持って行きます。

でも、家でメインに使っている機種を持って行くのはちょっとためらっていた。
夜露にがんがんあたるし、当たり前だけど暗い中ゴソゴソする趣味なので落としたり蹴飛ばしそうでコワイ。
そんなわけで、一時期は10年以上前のデスクトップ用CPU(時代的にはソケット370のころの)が使えるA4ノートを持って行ったんだけど、たしかにでかくて見やすいのだけどそれなりに運搬も設置も邪魔なわけで・・・

そこでさらに古いが、ケとばしても惜しくない(かもしれない)薄型ノートを復役させた。

 

Dsc_2012_w2k

シャープのメビウス MURASAME・・・じゃなくてMURAMASA
ハードウエア的にあえてwindows2000で作動させている

Pentium lll の500MHzでメモリは198MBしかないが、たいした仕事をさせるわけでもないのでこれでもギリギリ使い物になる。

たしかに、こいつにやらせている仕事は星座早見盤とタイマー機能付デジタル時計かなんか持っていけば済んじゃうわけだけど、そこはそれ、21世紀も最初の10年が終わろうとしているのだからPCを使うのも許してもらおう・・・w

ではまた。

| | コメント (0)

2009.11.30

ホワイティードブの露対策と温度順応対策をちょっとする

昔、マーフィーの法則 というのが話題になったけど、その科学の部第23項あたりに「天文機材を買った後には夜間雲天になる、また晴天でも諸事情によって望遠鏡を覗くことができなくなる」という項目が絶対ありますね。
先週もドブを持って小遠征をかけましたが現地へ着いて組み立て終わったら見事に曇りました・・・
それまでピーカンでこれはいける!と思ってたのに・・・

さて。

ドブソニアンも25cmになれば「お、晴れているから寝る前にチョット出してお気楽観望しよっと!」という気にもならない図体ですし、時間にすこし余裕があっても庭に出してセッティングして自然に温度順応させているとそれなりに時間がかかるということでちょっとした小道具をこしらえた。

Dsc_2000wd

工作というほどのモノではないが。


材料ジャンク箱に転がっていた平金具とPCパーツジャンク箱に山のようにある80mmファンを組み合わせただけのものですが、これで結構役に立つ。
使っているファンは高速型なので、送り込んだ風は鏡面まで届いている。これは主鏡を外気温にならすのにも効果があるはずだ。
主鏡を温度順応させるためだけならセルの裏に80mmファン取り付け穴がついているのでここに直に取り付ければいいのだけれど、逆に言うと主鏡にしか効果がないので鏡筒周りのパーツすべてに効果がありそうな”開口部強制冷却方式”にしてみた。
ファンの風を送る側に短いダクトでもつけて明示的に空気の通り道をつけてやった方が効率がいいと思うけど、たぶんめんどくさいからやらない(苦笑

それに、これならば他のニュートン反射にも使い回せるからたぶん便利。

もひとつ。

前出画像にもちょっと写っていますが、斜鏡に露対策ヒーターを設置

Dsc_1998wd

斜鏡がでかくてむき出しなので工作しやすい。
あと、斜鏡裏とコバは迷光対策で黒塗りしてますよ。


レンズに露がついた場合、超々非常手段で柔らかい布で拭くという手があるけどアルミ真空蒸着をした精密平面鏡はどうにも手の打ちようがない。
まぁ、無論レンズも極力こすりたくない。そこでレンズまわりを温めて露が付かないようにするわけだけど、屈折望遠鏡の場合は構造的に後からヒーターを巻くなどして対応しやすい。

が、斜鏡の場合、それがちょっと面倒なところについている。

ならはじめから設置しちゃえ!と、ゆーわけでヒーター部分を斜鏡裏に取り付けた。

うーむ、コネクタ部分が思った以上に自己主張してるな。
デカイ斜鏡だから平気と思ったけど、コネクターがこの位置だと斜鏡の陰に入りきらないから近いうちに改修しなければ・・・

主鏡は特に対策していない。鏡筒の奥まっているところにあるので露がつきにくいということもあるけど、それでも水分が多い夜には付くことがある。
その時は裏に養生テープでヒーターを貼れば済むから現地対応でいいや。

ではまた。

 

 

| | コメント (0)

2009.11.22

ホワイティードブの架台をちょっと改良

デフォルト状態では水平回転にちょっと引っかかりを感じていたので小改造。

ドブソニアンは鏡筒を直に操作して鏡筒の向きを変えるようだから、水平に動かすときには対象物の高度によって軸から力点までの距離が変わって来てくる。まぁ、これは構造上しょうがない。
そーゆーわけで高度の高いものを見ていると回転軸から力点までの距離が極端に近くなってしまい初期状態ではあまりスムースにまわらなかった。

そこで、床板(でいいのかな?)と架台(でいいと思う)の間に小さなキャスターをかませた。

 

Wd0911221

取り付けは木ねじを揉むだけだから簡単ッス

Wd0911222

当然この部分の隙間が広がるから軸のボルトもちょっと長いものに交換しないとだめ


元からついていたプラスチック片のわきに3個とちょっと内側に3個。

外側のキャスターは自在キャスターだけど、これはたまたま手元にあったからで固定キャスターでOKだとおもう。

この改造後は、水平回転が実にスムースになり結構高倍率をかけても手動で”チョンチョン”と微動出来る。
まぁ、長時間微動しつつ追尾というのがめんどくさいことには変わりないのだけれどそれを言ってしまうとドブソニアンを否定してることになっちゃうかもしれんね(笑

ではまた

| | コメント (0)

2009.11.16

ER-115Mについてぐだぐだ言ってみる の続き

前回ビクセンのOEMと記事にしましたが訂正。(前の記事はこちら
ビクセンもこちらの会社のOEM供給先とおもわれます。

大一光学(株)

ビクセンのサイトに詳細が無く数社から同一製品売られているなら、名前を出していないOEM供給元があると考えた方がしっくりくるか。
コスト面から考えてもまぁ、そうだろうな。

こちらの会社で組み立ててるのかどうかも含めて推測だけど、ビクセン色をを出すとパーツ類がグレードアップしてR-114Mになるんだろうか?

ということで組み立て工場の画像がありますが

二列目真ん中の鏡筒はまず間違えなくER-114M/ER-115Mですね。
ほかの画像をみてもどっかで見覚えのある架台などのパーツが・・・(笑

さすがに光学系はどこかから仕入れしているみたいですが、ER-115Mをいじったとき意外と(失礼!)ちゃんと作ってあるなぁ、と思ったのは国産品だったからですかね。
すみません、中国産だと思っていました・・・
じっさい、ドロチューブのスムースさはもうちょっと上のクラスにひけをとらないかもしれない。
31.7mm対応だったら言うことなかったのに残念。

オモチャだゴミだと辛口に批評する向きもありますが、この実勢価格でこれだけやってれば上出来だとおもいます。
むしろお得かも知れませんが、前にも記事にしているとおり実際の天体観測/観望で多少腕が上がってきたら使えない機材になってしまうこともたしかなんですよねぇ。

いま売られている天体望遠鏡で抜けているバリエーションと価格設定、114mmクラス放物面鏡でF8~F9程度で上位機種に対してのエントリークラスの軽赤道儀にのった実勢価格60000~70000円くらいの機種があったらおもしろいんじゃなかろうか?
中上級者でもそれなりに需要がありそうだし、初心者で腕が上がってきても長く使えると思うんだけど製造コストに合わないから売ってないんでしょうね・・・

ではまた。

| | コメント (0)

2009.11.15

ドブを持ち出す

機材を買うと天気が悪いの法則通りドブを買ってからスカッと夜に晴れる日が少なくなり、ようやく晴れた土日が来たと思ったら日曜に外せない用事が出来るという念の入りよう。
日曜夜から天候悪化の予報だったけど、浅い時間はなんとか保ちそうだったので夕方から時間を作って小遠征に出かけた。
といってもいつものトコだけどね。

とりあえずドブをクルマに積込み観望地へ着いたのはちょうど薄明が終わった頃だった。
さてセッティングしようとクルマを降りるとポツポツと雲がひろがってきた。
うわ、ここまで来てこのタイミングで曇られたらたまらない、と急いでセットして西天から観望に入る。
うーん、温度順応も済んでないが仕方ないっす。

まだ西天に夏の名残あるのでM57をみる。

おお、はっきり◎だ。
家の前でみたときも◎に見えたけどバックが暗いと見応えあるかも。
でも、ピントを出しても恒星像がイマイチぼやけたあたりが限界なのはやはり温度ならしが終わる前に覗きはじめちゃってるからだろうなぁ。

しかし、雲が広がりきるまえに一通り巡回しておかないと話にならなくなる・・・

明日は平日だし今日は時間もそれほどとれるわけでもないので有名どころをいくつか巡回

M15・M2。
おお、さすがにこの口径になると何となく分解し始める。
前記の通り温度になれきってないので像がぼやけてるのが残念だ。撤収直前にぼちぼちなれてきて見えるようになってきたのだが・・・

二重星団。
100mmクラスでも見応えあるのだけど、250mmになると星が密集してる様が綺麗ですな。

M31。
言わずと知れたアンドロメダ大星雲。
100mm150mmあたりだと少々寝ぼけた感じに見えなくもないけど結構はっきりくっきり。

M45。
帰る前あたりに東天の光害範囲から離れてきた。
やはり口径によるチカラ技か、青く霞んだ様がなんとなくわかる。

と、数えるほどしか覗いていないですがチカラ技の片鱗は何となくわかった。
実際のシーイングもそれほど良くない状態だったので、ちゃんと慣らし運転すればまだもうちょっと迫力が出るとは思うんだけど。

それとこの季節のこの時間は正直みるモノ少ないんだよな・・・

架台の方も考えていたよりはるかに操作性がいい。(ブログ記事の時系列が前後しているんだけど、この改造後です
星雲星団を渡り歩くような使い方が素性のドブにはこれがあっているような気がする。
まぁ、デフォルト状態では若干水平回転がスムースではなかったので小さいキャスターを入れて操作性を上げているんだけどね。
小キャスターを三個木ねじで止めただけですがだいぶ引っかかりが減った。
何となく木工家具の延長のようなドブの架台部だからこそできる簡単な改造ですな。

ではまた。

| | コメント (0)

2009.11.09

ホワイティー ドブを大雑把にインプレッション

ぴゅーぴゅーぴゅー ほら呼んでいる~ マリンのそーばへひと泳ぎ~♪
ホワイティー~ホワイティー~ぼくホワイティー♪
と、ネタふりっぱなしで本題へ・・・

250mmのホワイティードブ、また二日しか使ってないですけど極めて大雑把な感想。

Dobu2

文字ばっかだと硬いのでとりあえず画像をいれとく(笑


木星
 

  • 温度順応とシンチレーションの関係かコントラストが甘く感動する程細部が見えるわけでもない。
  • よく見える100mm級望遠鏡で見る方がよほど鑑賞に耐える。
  • 300倍にもなると追尾がめんどくさく大変。


  • コントラストは甘めだけど、100mm・150mmでは見えない亀裂や小クレーターなどの細部構造が見えてくるので低倍率から高倍率まで見応えがある。
  • このぐらい細部が見えると非常に遠くの”景色”を上空から見ているような気にもなる。


二重星

  • 集光力と分解能が高いので色もはっきり解るし接近重星も見分けやすくなるけど光条で恒星像がトゲトゲしているのであまり気分良くは観望できないかも。
  • 小口径でも像が安定してシャープに見える筒で見た方が気分がいい

星雲

  • 月もあって透明度が若干悪く3等星までの空でM57を見る。100mmで何となくにじんだ光のシミ程度だったものがはっきりドーナツ型を確認できる。
  • 空の暗いところでの星雲星団観望に関してはチカラ技を発揮する予感。

こんな感じ。

まぁ、ドブソニアン型の望遠鏡にオールマイティーな性能を求めること自体間違っているのかもしれない。
やはりコントラストとシャープさは少々目をつむり星雲星団を大口径のチカラ技で見て楽しむというのが正しい使い道なのかもしれないですな。
といいますか、そもそもドブソの原点ってそーゆーことだった気もする・・・

ではまた。

| | コメント (0)

2009.11.08

手持ちの望遠鏡で木星を見くらべる

前にも土星で一回やったけど、今日は木星を手持ち鏡筒総動員での見くらべ。

屈折の部エントリー

  1. ビクセン イカルス60Lの鏡筒 60/910 アクロマート
  2. ケンコー スカイコア M80鏡筒 80/1000 アクロマート
  3. ミザール FA-80 80/600 フローライト
  4. 高橋製作所 FC-100 100/800 フローライト

反射の部エントリー

  1. ミザール H-100の鏡筒 100/1000 放物面
  2. 自作 スリービーチ鏡 100/500 放物面?
  3. ビクセン R-114M 115/920 精密球面(ミラーは別機種から移植)
  4. ケンコー SE150N 150/750 放物面
  5. 国際光器 WHITEY DOB 254/1200 放物面

勝手に5段階評価すれは 透明度2/5・シーイング3/5 ぐらい。

ちなみに独断の土星での評価ランクは

FC-100≧SE150N>>FA-80>M80≧60L

でした。
さて今日の木星での見くらべはというと

FC-100≧H-100>FA-80≧SE150N≒WHITEY DOB≒M80>R-114M60L ランク外:3B鏡

かな。≒で結んであっても左の方が高ランクってことで。
あくまで気持ちよく見ることが出来たかという個人的主観ランクなので、250mm反射と80mm屈折の見え方が同じだったということではありませんです。
250mmと150mm短焦点反射はコントラストが低く、倍率が高くなってくると縞の濃淡がよくわからなくなってくる。まぁ抜けが悪いってところでしょうか。で、このランク。

もちろん口径が大きい分、高倍率にも耐えるし分解能も高くなってるんだけどなんかこう”カチッ”と見えないんだよね。1時間ぐらい出しておいたんだけどまだ温度順応が十分では無いのかもしれないが。
短焦点ニュートンだからピントも光軸もシビアだし、250mmあたりだと気温や気流にも敏感になってくるだろうからある程度しかたないか。
口径が大きくなってくると性能を発揮するのに必要な条件と稼働率が上がる条件がバーターされるのは痛し痒しだな。

ケンコーの昔の廉価版屈折スカイコアM80鏡筒ですが、筒内つや消しを再塗装して遮光板を増設してもそれほど見えがよくならず「あれー?8cmでこの程度か・・・まぁこのクラスの製品じゃこんなもんかな」と勝手に結論していたんだけど、この間メンテナンスでドロチューブを外したら一番手前の遮光板が前にずれて光路を遮り実質6cm以下の光量しかなかったことが判明。
再調整したら口径80mmなりに見えるようになった(あたりまえだけど)
焦点距離1000mmでF12.5もあるのでそれなりに収差も少なくそれほど悪くないかも。

R-114MはER-115Mの光学系を移植している。まぁ、移植してなくても似たり寄ったりだが。
やはりホームセンタークラスのF8の球面鏡では100倍程度が限界か。ある程度目の肥えた天体観望人には実質低中倍でのお気楽観望どまりかな。
この位の倍率でならまぁなんとか気にしないで使える。

60Lは所詮といってはなんだが、口径60mmなのでこの位置。
しかし、見え方は悪くない。というか安定してよく見えると思う。
口径は小さいけど今出来のホームセンター売り反射望遠鏡よりも100倍まともだ。

左の上位入選チームはある意味当然ながらお気に入りの三本だ。
FC-100、ほかの筒を覗いてからこいつを覗くと大抵「あぁ、FC-100ってやっぱよく見えるな」と思う。若い頃ドドンと度胸だして買っておいてよかった。
あたりまえだけど口径100mmの光学性能以上は逆立ちしても出ないが、なんつーか、こう、よくチューニングされてる感じとでもいうか。
H-100は中坊時代に買った初めてのまともな望遠鏡で、いじくり倒しているうちに解体してしまった悲劇の望遠鏡でもある(おれ的に)
それを半ばノスタルジーから手元に残してあった主鏡ほかの部品とジャンクのP-100を”ニコイチ”復活させたのだけど正直これほどよく見えるとは思っていなかった。
今日見た木星で言うと、コントラストが高く倍率を上げても縞模様もカッキリみえてFC-100と甲乙付けがたいところ。
FA-80はやっぱり口径80mmということもあって一歩引いた感じだけど、低倍率から高倍率まで安定して使いやすい。
なんだかんだ言ってウチで一番稼働率が高い理由もしかるべしというところ。

スリービーチ鏡自作短焦点ニュートン→ランク外

以上(笑

ではまた。

| | コメント (0)

2009.11.07

ドブソニアンに手を出した

おれ的第一次天文期は自分で稼いでいない頃がほとんどだったので欲しいモノもそんなにホイホイ買えない時代だったけど、第二次天文期の今はそれなりの勢いで欲しいモノをドドンと買ってしまうなぁ。
そうはいっても6ケタのお買い物を平気で出来る程でもないので中古やら特価品が多いんだけどね。

というわけでドブソニアンに手を出しました。

Dobu1

そう、国際光器のアレです。

あなた、口径250mmですよ!
おいらの中坊の頃には口径だけで言えば予算が大きい公立天文台クラスですよ。冗談抜きに。
ほんと、あの頃にまさか自分で25cmの望遠鏡を所有して好き勝手に使えるようになるとは思わなかったな。

おれ的天文ブランク期に光学製品製造が中国へシフトしこの手の製品に地崩れ的価格破壊が起こって驚く程安くなったのでユーザーとしてはとてもありがたい。

が。

当然のように粗悪光学製品も氾濫し愛すべき国内中小光学メーカーはあらかた消えてしまった。
この辺は痛し痒しと言うところだろうか。

さて、そーゆーことでさっそくファーストライト(中古なんだけどね)

あいにく薄雲が広がるなか、雲間を縫って木星を見る。

46倍。むむむ、さすがに集光力が大きいから模様がつぶれてよくわからんぞ。
133倍。まだまだ適正倍率の1/3も行ってない、薄雲があるながらさすがに光量十分だな。
240倍。ようやくほぼ適正最高倍率。像は安定して光量十分で木星の輪郭もまだシャープなんだが・・・

そう、抜けがわるいというかコントラストが低い。
まぁ、F5弱の純ニュートンなんでそれはある程度仕方ないんだけど勝手に想像していた像とちょっとちがうんだな、これがまた。
たしかにこの口径のニュートンと言うことで温度順応とか大気状態にも見え方は大きく左右されると言うのはわかってるんだけど、今日の(薄雲ありの悪条件下だけど)印象では

FC-100やH-100の方が遙かにスッキリ見えて気持ちがいい。

と・・・

100mm機と比べれば間違いなく分解能も集光力も高く覗いていてもそれは分るんだけどなぁ。

まぁ、スッキリ晴れて天の川が簡単にわかる空で散光星雲とか球状星団を覗いて”力技”をみれば、なるほど250mmと納得出来るような気がする。

ではまた。

 

| | コメント (0)

2009.10.17

意外とばれないでやれるもんだね。日食画像盗用捏造事件 のはなし

最初に盗作日食画像を使っていた(つかまされた)のが発覚した「星ナビ」で事態が進んだようですね。

一連の天体画像不正疑惑の調査状況についての続報(星ナビ編集部名義)
http://www.astroarts.co.jp/news/2009/10/16image_problem/index-j.shtml


まぁ、すでに宮城隆史氏本人から100点前後の盗作捏造作品があることが語られているようですので当然と言えば当然なのかもしれませんが2006年11月の水星日面通過以降の発表作がほとんど盗作捏造だったとは・・・

2007年に名実ともに”大彗星”となったマックノート彗星というのがあるのですが、これは南半球のほうが観測条件がよかった。
これに対してオーストラリアに遠征して撮影したとされるすべてが盗作でそもそもオーストラリアにすら行っていないことが判明したとな!
さらにパクリもとに発見者の撮影した画像も含まれていたり。
ここまでくるとあきれるどころか感心しますな、いやぁ大したもんだ(ほめてるんじゃないよ)

宮城隆史氏による天体写真盗作問題まとめ

と、一見事件はこれで山を越えたようにみえますが我が国にはもう一つ「天文ガイド」という天文雑誌がありそちらでの盗用捏造もほぼ確実であり、同社で発行している天文年鑑(1年間の天文暦みたいなもの)でも2009年度版表紙をかざっているのが盗作画像です(いずれも前記のまとめ参照のこと)

宮城氏を掘り起こしたのが天文ガイドだったという複雑な大人の事情もあるのかと勘ぐってしまいますが今のところこちらは沈黙のまま。

落としどころはいったいどうなるのやら・・・

それにしても、つつけばボロボロ崩れるくらい稚拙な盗作と画像捏造処理と撮影データーの改竄なのにどうしてこうも専門誌がだまされ続けたのか・・・
投稿作品すべてを精査できないとか、投稿者あっての雑誌だとか以前の問題ではなかろうか。
被写体の大きさが違うとか同時に投稿された他者の作品と明らかに位置が違うというのは門外漢が見てもおかしいと思うのが普通だが。

語弊があるかもしれないが、このぐらい稚拙な盗作捏造で2,3年だまし続けられるならおれでもばれずに10年ぐらいはやれるかもしれない。
適度にセーブして何年か荒稼ぎしてサヨウナラでもいい。
さらに穿った見方をすれば、もう少し技術と悪知恵を持った誰かがいればばれずにくぐり抜けるのは容易そうだ。

と、今回の事件でデジタル天体画像への不信感を増大させた星好きはおれだけではないだろうなぁ。

| | コメント (0)

2009.10.14

天文神の手事件 日食画像盗用捏造事件をざっくりと

趣味レベルとはいえ科学雑誌にデータ改竄、画像盗用、画像捏造投稿を恒常的に行なっていた現在進行形の事件です。もちろん入賞すれば賞品賞金はでます。
ゆるいながらも同じ天文趣味を持つ者としてはこの盗用捏造事件は非常に残念至極。(ばれたのがじゃないよ)
しかしまぁ、根底にあるものは結構大事ですがあまり一般ニュースにはなりません。
んで、専業ブログじゃないこのブログですし、ここに書いてこの趣味以外のヒトにも多少なりとも知ってもらおうとチラシの裏的に事の流れを書いてみる。
はじめに記しておくけど、すべてニュース記事になったり公式サイトでリリースがあったりしたものなので伏せる必要がないものは実名で書きますよ。

 

事の発端はアストロアーツ社の星ナビ2009年10月号の表紙写真。


 

Navi0910cv

表紙画像URL:http://www.astroarts.jp/shop/showcase/magazine/2009/10/navi0910cv.jpg
バックナンバーURL:http://www.astroarts.co.jp/shop/showcase/magazine/2009/10/index-j.shtml

 

まー非常にすんばらすぃー皆既中のコロナの画像で飾られていますね。
でもこれが盗用捏造画像だったわけですな。

朝日新聞で記事にもなってますね。ちなみにwebだけでなく紙面にも掲載されている記事です。

 

皆既日食写真を盗用 沖縄の男性投稿、天文雑誌の表紙に

http://www.asahi.com/science/update/0929/TKY200909290176.html

 

専門的な天文知識を持ってないヒトが見れば(実際肉眼ではこうは見えないんだけど)
、「うわぁこんなに綺麗に見えるんだ。すげー」で済んじゃうかも知れませんけど天文にちょっと足をつっこんでるヒトがみると、ここまでの画像をハイアマチュア(研究機関ではないという意味で)が撮れるものなのか?などと若干の違和感を覚えるヒトがちらほらと現れた。
でもって、撮影者が宮城隆史氏である。
(誹謗中傷のために個人名を出したわけではなく、ご本人が名前を出して認めているので書かせていただく)

 

2009/9/18 星ナビ編集部名義で発表された2009年10月号表紙に関してのコメント
http://www.astroarts.co.jp/news/2009/09/18hoshinavi_cover/index-j.shtml

2009/9/28 星ナビ編集部名義で発表された2009年10月号表紙に関してのコメント続報と宮城氏の画像盗用捏造に対しての謝罪文
http://www.astroarts.co.jp/news/2009/09/28hoshinavi_cover/index-j.shtml

 

ぱっと出てきたもともと他分野でやっていたひとで、出来心から盗用しちゃいましたすいません。なら謝罪文掲載ではいお終いだったかもしれないけど宮城氏は天文趣味界で以前から黒い噂とまでは行かないが灰色の噂は流れていた御仁だ。
私が天文から遠ざかっていた時期に現れた人なのでリアルにこの人の投稿画像やコメントなどを見てはないのだけれど、やたら自分の名前を全面にだして各所に投稿する癖があるのか作品は知らず知らずにweb上では目していたし、宮城氏とその画像は意識的につながらなくてもうすうすその「あれ?」という経歴や年齢のことは耳にしていた。

さて、なかには気にいらねぇからこの期に云々というヒトもいたかもしれないが趣味レベルといえども科学雑誌の表紙、各方面から疑問の声が上がったみたいで編集部にもいろいろ問い合わせがあったみたいっすね。

謝罪文をよむと何となく分るとおり、宮城氏はこの時点ではそう大きくは考えてませんね。
やたら(いるかどうか疑問視されている)協力者の存在をアピールし協力者にもよく言って次から気をつけますというスタンスで書いています。(やったのは協力者だけど自分名義で発表したから自分が責任を持って謝罪しますと言っているように取るのは穿ちすぎだろうか?)

そして自分が撮った過去の日食画像(としている盗作捏造画像)を奄美皆既の時に日食ビジネスに乗り出した各社に提供していたからこのあたりから事が大きくなってくる。

そしてこの後、過去に同誌や同誌webサイト掲載の灰色の噂があった画像がやはり盗作捏造であったことが次々判明

 

星ナビ編集部名義による一連の天体画像不正疑惑調査状況 

http://www.astroarts.co.jp/news/2009/10/09image_problem/index-j.shtml


この後の雪崩が起きたように他の天文誌やwebなどからもボロボロと出てくる盗作捏造画像は2ちゃんねるで検証されたまとめwikiでどうそ。
多すぎてこのブログで簡単にまとめられないっす・・・

 

宮城隆史氏による天体写真盗作問題まとめ

 

まー、2ちゃんと言うとあまり係わらないひとはどうも犯罪予告や荒らし、クレーマー、罵詈雑言での叩き合いと負のイメージ方面に向かってしまいますが情報の取捨選択をする目をシッカリもってつきあえば匿名だけに変な馴れ合いレスで終始することもなく返って有益だったりもします(有益じゃないことももちろんあるよ)

端からゴミ捨て場のゴミくず扱いのひともいるみたいですが、本気になった不特定多数の力はすごいもので疑惑画像提示からパクリもと発見まで数時間、その後のアニメgif検証画像での検証まで半日もかからない。
おまえらどこのCSIだよw

しかしなぁ、宮城氏、とうとう100件近くの盗作捏造を認めちゃいました・・・

 

㈱スターライト・コーポレーション 大沼氏のブログ

宮城氏と再び電話
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/49261388.html

 

宮城氏はデジタル時代の天体写真の信用を貶めて良くも悪くも歴史に名を残してしまった。
後世、膿が出せてよかったとなるか、天文趣味的に”失われた数年”が生まれるのかはこのあとこの騒動がどういうふうに着地するかでしょうね。

専門的な分野の雑誌やwebサイトも、少しでも写真をかじったことがあれば違和感を覚える程度の改竄画像を十分な検証をしないで採用していた責を問われるのはこのあとだな。
擁護できるもんでもないが、宮城事件をスケープゴートにしてはいかんよ。

ではまた

| | コメント (0)

より以前の記事一覧