この記事はそれなりに需要があるみたいなのでwebサイトに若干加筆訂正したものを置いておきます。
COSMOSTAR とか ER-115M とか ER-114M での検索ヒットが多いから書いてみたよ。皆さん結構情報を知りたがってるみたい。
メーカはwebで積極的に諸元公開するほどの機種とも考えてないからぐぐっても詳しくわからないし。
いちおう一時期手元にあったCOSMOSTAR ER-115Mについてゆるい天文趣味の筆者がぐだぐだと解説。
COSMOSTAR ER-115M とは?
国内最大手の望遠鏡メーカー ビクセンが自社およびOEM供給で販売している廉価版天体望遠鏡。(この部分を訂正補足した記事がこちらにあります)現行ではスペースアローとブランド名が変わっているようですが、スペースアロー ER-115M も同一とみて差し支えないでしょう。ファミリー ER114M 等もほぼ同等のOEM製品だと思いますが未確認です。
廉価版ゆえにイメージと雰囲気を重要視したパッケージンクと販促を行っています。
ビクセンのwebサイトに何一つ情報がでていないしぐぐってもヒットするのは激安量販店のサイトとヤフオクの出品ばっかりということで察しはつきますが、まぁ、そんなスタンスの望遠鏡です。玩具クラス望遠鏡と本気クラス望遠鏡の中間といったところでしょうか。実際のホームセンターとかディスカウントショップでもよく売っていますネ。
入門機としたら価格的性能的ににちょうどいいと見るか本式の望遠鏡として考えると中途半端な作りは結局無駄になるとみるかは実に微妙。
鏡筒部:
- ニュートン式反射望遠鏡
- 主鏡口径115mm焦点距離920mm 精密球面鏡(ビクセンに聞きました)
- 主鏡セル バネ引きネジ3本の修正機構 100mm鏡対応と思われるネジ穴あり
- 斜鏡短径23mm(セル取り付け部は40mmあるのでER-114S等の廉価版短焦点反射と共用と思われます)
- 斜鏡スパイダー 開口部バンド一体型樹脂スパイダー(3mm幅)
- 接眼部 24.5mm専用 ラックアンドピニオン
- 鏡筒径 138mm(くらい)肉厚はやっぱ薄い、真円度を気にしてはダメ。
- ファインダー 6x30(手元にあった機体では欠品のため詳細不明)取付けはビクセンのファインダー用アリミゾ台座と同一規格の穴あり。
あえて倍率は説明しません。倍率が気になるひとはまずぐぐって望遠鏡の性能とはなにかから勉強したほうがよいかと。接眼部がいまどき24.5mm専用というのは汎用性を考えると少々痛い。そのほかのパーツも廉価版なのでやはりそれなりなですが入門機としては必要十分な性能を持っているとは思います。
各部は基本的に樹脂製ですがきちんと作られていて意外と使えるというのが実感です。
実際3ヶ月ぐらい(鏡筒のみですが)サブ機として観望に使っていました。(追記:この書き方では誤解がありますね。あくまで鏡筒本体の光学系についてはそれなりのレベルだとは思いますが、付属のアイピースで覗いたらはたして”意外と使える”と言い切れたかどうか。私は手持ちの中の上くらいのアイピースで覗いていましたのでそこそこ使えたのかもしれないです。入手した機体のアイピースは欠品していたので直接的な評価は出来ないのですがコストダウンの固まりのようなアイピースでは折角の並の実力の鏡筒でも差し引きマイナス評価になるでしょう・・・)
しかし、ニュートン式反射望遠鏡ってなによ?レベルの基礎知識ではいきなりつまずいて、なにこれどっからのぞくのよ?となり半年後には押入れ直行の確立が高いです。
入門機としてはあるレベルはクリアしているのですが光軸やミラーのメンテナンスに若干気を使う反射望遠鏡をというのは少々不安があるといえばあります。(←このあたりも何を言っているのかわからないようでしたらすこし望遠鏡について予備知識を持ったほうがいいかもしれません)
架台:
- ドイツ式赤道儀(若干工夫すれば極軸が天頂を向くので経緯台化できる)
- 赤緯赤経微動:全周ウォーム(歯数数えなかった・・・)
- ウェイト:1kgくらいのが二つ。12mm径ロングシャフトでバランスいっぱいいっぱい
廉価版なのでコストを抑えた作りの赤道儀に載っています。
それでも大手望遠鏡メーカー製だからか、なかなか押さえるところは押さえた”わかっている作り”をしていてそれなりに使えそうな仕上がりです。
しかし赤道儀とはなにか?を理解していないユーザーがいきなり使いこなすのは(作りがいい悪い以前に)事実上不可能です。
逆に、本気で使うには貧弱な架台ですので天文屋でメインに使っている人はいないと断言してもいいでしょう。まぁ、わたしは持っていましたが中古激安で買って”いじって遊ぶ素材”でした。
天文趣味人が初歩の初歩の人に購入のアドバイスをするなら赤道儀は絶対に勧めるようなことはしません、ある程度の天文基礎知識が必要です。
このクラスの商品は売れなければしょうがありません。また買う方も”性能を買う”というよりも”夢を買う”という感じでしょうからマーケティング上見た目優先で本格的な望遠鏡らしく見せるために赤道儀仕様にしなければならないのも仕方ないことかもしれませんが・・・
三脚:
- ステンレスパイプ製2段伸縮式(長さはかるの忘れますた)
低価格帯の望遠鏡では今も昔も変わらない三脚の強度不足。
実は、天体望遠鏡とゆーのは上(光学系)と同じぐらい下(架台と三脚)にコストをかけないとまともに運用できません。
んなわけで伸ばして使うには決定的に強度不足です。強度が落ちるのならコストがかかる伸縮式にしなけりゃいいのにとは思いますがネ。
まー、一番短くして使えば我慢できる強度だし反射なので何かに腰かけてみるとちょうどいいのだけれど”一般人のイメージ内望遠鏡”とちょっと離れちゃうシルエットなのかな?たしかにオシが足らないかもしれない・・・
まー、こんな望遠鏡です。
実勢30,000円から40,000円くらいで売っているようですね。
うーん、天文畑に足をつっこんでいる人間から言わせると実に微妙な価格。
同じ値段ならビクセンのサイトできちんと自社製品の望遠鏡としてラインナップされている口径は小さいけどちゃんとした品のほうがいいだろうし、どうしても同じような反射望遠鏡がいいというならもう少しがんばってお金を出して後悔しない機種を買ったほうが絶対幸せ。
でも、どんな望遠鏡を買って天文趣味の入り口に立ったとしても天文予備知識と情熱がなければ月となんか明るい星と遠くの山とビルを見て終了、置き場所も困るしまた見るとき出せばいいと物置にしまったらもう二度と組み立てられずに3年後の大掃除の時に使い方もよくわからないしもう使わないからとヤフオクに出品されるかリサイクルショップに出される。こんな末路をたどる可能性が高いです。幸運にここから奥に入り込んでくる人は何パーセントいるのだろうか・・・
ER-114Mについてもほぼ同じ内容と考えて差し支えないとおもいます。R-114Mという”E"が抜けてる鏡筒もありますが、これは使用パーツがややまともなものですね。Eはエコノミーの略か?たぶんビクセンではRは球面鏡でSRが放物面鏡ですね。
ここだけのはなし、手元にR114MとER-115Mの主鏡があるんだけど、裏をみたらどちらも900と覚書が・・・900?焦点距離のことみたいだけど115Mって920mmじゃなかったの???
まぁ、いっかw
諸元など筆者推測の部分もありますがテキトーいい加減に書いていないのであながち間違ってないと思います・・・
(09/05/18補記:なんか最近目につきだしたGP2-R114MセットではR-114Mの主鏡は放物面と謳われてますね。まぁ、ここ記事の鏡筒は10年以上前の物なので現行のR-114Mと同等な仕様かどうかはわかりませんが)
(09/11/16補記:ビクセンのサイトでの諸元は”球面鏡”となっていますから販促資料あたりに誤記があってそのまま使われてしまったんじゃないかとおもいます。ビクセンに確認はしていませんがたぶん球面鏡ですね、価格的にも・・・)
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